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現役トレーナー・S.T.R鍼灸院 院長

サッカーの現場でトレーナーとして活動する鍼灸師。日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)。学生からプロまで、怪我・リハビリ・コンディショニングの現場対応を専門にしています。

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前回の記事で、バスタオルを使って自分の高さを出しました。

ここからは、その高さを毎晩そのまま再現するための枕を選ぶ話です。

まだ自分の高さを出していない人は、先にこちらを読んでください。順番を逆にすると、また同じことになります。

条件はひとつだけ

買った後に、高さを変えられるか。

高さが固定の枕を選ぶと、せっかく出した数字が使えません。この条件で絞ると、選択肢はかなり減ります。

モットン 高反発まくらを見る →

まず安く試したいなら GOKUMIN ミルフィーユピロー。6,298円で、中のシートを抜き差しして高さを変えられます。

バスタオルのままではいけない理由

「高さが分かったなら、タオルのままでええやん」と思うかもしれません。実際、それで数日は問題ありません。

ただ、続けると必ずこうなります。

  • 寝ている間に崩れる。寝返りを打つたびにズレて、朝には形が変わっています
  • 毎晩、同じ高さに作り直せない。数mmの違いを手で再現するのは無理です
  • 洗濯すると変わる。タオルは洗うたびに厚みが変わります
  • 幅が足りない。横向きになったときに頭が落ちます

タオルは「測る道具」であって、「寝る道具」ではありません。身長を測るのにメジャーを使いますが、メジャーを持って生活はしません。それと同じです。

測り終わったら、その高さを毎晩そのまま出せるものに移ります。

選ぶ条件は、ひとつだけでいい

枕の広告には、いろいろ書いてあります。低反発、高反発、通気性、抗菌、丸洗い可能。

全部いったん置いてください。見るのはここだけです。

買った後に、高さを変えられるか。

理由は単純で、変えられない枕を買ったら、せっかく出した数字が使えないからです。

研究が示している目安は7〜11cmですが、あれは平均です。あなたが8.5cmだったとして、9cm固定の枕を買ったら、5mmずれたまま毎晩寝ることになります。前回の記事で5mm単位で調整したのは、その5mmが効くからでした。

見るべき3点

確認することなぜ
どうやって変えるのか中材を抜き差しするのか、シートを足すのか。買う前に方法が書いてあるか
どこまで変えられるのか「調整できます」でも幅が2cmしかないものがある。自分の高さが範囲に入るか
どれくらい細かく変えられるのか3cm単位だと、5mmの違いは出せない

この3つが商品ページに書いていない枕は、買う前に問い合わせたほうがいいと思います。書いていないということは、たいてい細かくは変えられません。

高さを変えられる枕は、大きく2タイプ

① 中のシートを抜き差しするタイプ

枕の中に薄いウレタンのシートが何枚か入っていて、それを出し入れして高さを作ります。バスタオルでやったことと、まったく同じ発想です。

代表的なのが GOKUMIN ミルフィーユピロー です。

価格6,298円(送料無料)
調整方法中のウレタンシートを抜き差し・順番の入れ替え
調整幅約6〜16cm/2cm単位で6段階
保証1年

6〜16cmという幅は、かなり広いです。研究の目安(7〜11cm)がまるごと入ります。低めが好きな人も、高めが要る人も、この1つで足ります。

ただし2cm単位なので、5mmの詰めまではできません。「だいたいこのへん」で合う人向けです。6,298円なので、最初の1つとしては悪くない選択だと思います。

② 調整シートを足し引きするタイプ

枕本体があって、そこに薄いシートを足していく方式です。細かく詰められるのがこちらです。

モットン 高反発まくら がこのタイプです。

価格17,800円(2026年9月時点)
調整方法1cmの調整シート5枚+ハーフシート2枚を足し引き
調整の幅組み合わせで50通り。本体の高さは3〜6cm
サイズ幅55cm × 長さ40cm
返金保証あり(下に注意点)

ハーフシートがあるのが効いています。1cmのシートだけだと1cm刻みですが、半分のシートを組み合わせることで、その間を埋められます。前回の記事で「5mm単位」と書いた詰め方が、製品のままできます。

幅55cmは、横向きで寝返りを打っても頭が落ちにくいサイズです。

返金保証の条件に注意

モットンの返金保証は「いつでも返せる」ものではありません。商品到着から90日が経過したあと、14日以内に返金依頼をするという形です。つまりまず90日使う必要があり、そして90日を過ぎて2週間で締め切られます。買ったら、到着日と「90日後」をカレンダーに入れておいてください。

これは前回のマットレスの記事でも書いたことと同じで、体が新しい高さに慣れるには時間が要るという話でもあります。数日で判断させない設計になっています。

番外:自分で調整するのが向いていない人へ

ここまでやっても高さが決まらない人がいます。何度やってもしっくりこない、そもそも自分で微調整するのが面倒、という人です。

その場合は、測ってもらうという手があります。

マイまくらのオーダーメイド枕 は、店舗の測定機で体を測って作るタイプです。レギュラーサイズで44,000円。

これは全員向けではありません

店舗に行く必要があります。ネットで買って終わり、という商品ではありません。近くに店舗がある人だけの選択肢です。金額も他の2つとは桁が違います。

それでも書いたのは、「自分で無理なら、人に測ってもらう」というのが、いちばん確実だからです。僕の仕事も結局そこで、自分で分からないことを外から見る、というだけの話です。行ける人には、悪くない選択肢だと思います。

素材の話は、後回しでいい

低反発か高反発か、パイプかそばがらか。ここで悩む人が多いですが、高さが合っていない枕は、素材が何でも合いません。順番としては最後です。

高さが決まったあとなら、好みで選んでいいと思っています。硬めが好きな人もいれば、沈む感じが好きな人もいる。そこは正解がありません。

ひとつだけ、知っておいてほしいこと

枕はへたります。そして、へたるというのは高さが変わるということです。

せっかく合わせた高さが、半年後には数mm低くなっている。それで「また首が痛くなった」となることがあります。

この点でも、高さを変えられる枕は有利です。へたった分をシートで足せば戻せます。固定の枕だと、買い替えるしかありません。

まとめ

  • タオルは測る道具。崩れる・再現できない・洗うと変わるので、寝る道具にはならない
  • 枕を選ぶ条件は「買った後に高さを変えられるか」、これひとつでいい
  • 確認するのはどうやって/どこまで/どれくらい細かく変えられるか
  • 中のシートを抜き差しするタイプ(GOKUMIN・6,298円・2cm単位で6〜16cm)は、最初の1つに向く
  • 調整シートを足すタイプ(モットン・17,800円・50通り)は、5mm単位まで詰められる
  • モットンの返金保証は90日経過後の14日以内。到着日をメモしておく
  • 自分で調整するのが向いていないなら測ってもらう手もある。ただし店舗に行ける人だけ
  • 素材は最後。ただし枕はへたる=高さが変わるので、その意味でも調整できるほうが長く使える

この記事で参照した情報

※ 価格・保証・返品条件は2026年9月時点のものです。変更されることがあるため、購入前に必ず公式サイトで確認してください。
※ 本記事で挙げた製品は、筆者が個人的に使用しているものではありません。「買った後に高さを変えられる」という条件で絞って取り上げています。
※ 枕は医療機器ではありません。特定の症状に対する治療効果を示すものではありません。

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高さを合わせても、朝の首が変わらない人へ

枕を調整しても改善しない場合、原因が首以外にあることがあります。肩甲骨や胸郭の動き、日中の姿勢、マットレスとの組み合わせ。見るべきところは人によって違います。S.T.R鍼灸院では、寝具だけで終わらせずに、体の使い方まで含めて見ていきます。お気軽にご相談ください。

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S.T.R鍼灸院(大阪・福島区)

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医師による診断・治療に代わるものではありません。効果には個人差があります。しびれ・脱力・強い痛みが続く場合は、自己判断せず医療機関にご相談ください。