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現役トレーナー・S.T.R鍼灸院 院長

サッカーの現場でトレーナーとして活動する鍼灸師。学生からプロまで、怪我・リハビリ・コンディショニングの現場対応を専門にしています。

「すねの内側がズキズキ痛む」「走ると痛いけど、休むと少し引く」——それ、シンスプリントかもしれません。

サッカー選手にとても多い、すねの使いすぎによる痛みです。厄介なのは、軽いうちは我慢して走れてしまうこと。放っておくと長引きますし、まれに疲労骨折につながることもあります。この記事では、現場で選手をどう見て、どう対応しているかを、原因 → 対処 → 病院に行くべきサイン → 再発予防の順で解説します。

シンスプリントってどんな状態?

シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)は、すねの内側に沿ってズキズキ・ジンジンした痛みが出る、いわゆる使いすぎ(オーバーユース)の障害です。最初は運動中や運動後だけ痛み、進行すると動き出しから痛むようになります。一点というより、すねの内側の“ライン”に沿って痛むのが典型です。

こんな選手・状況で出やすい

現場で見ていると、シンスプリントが出やすいのはだいたいこのパターンです。

  • 負荷量が一気に増えたとき … 練習量・走る量が急に増えると出やすい。いちばんよく見る原因です。
  • 硬い地面・人工芝でのプレー … 着地の衝撃を地面が吸収してくれないぶん、すねに負担がかかります。
  • 扁平足 … 足のアーチが低いと衝撃やねじれを受けやすく、出やすい傾向があります。

逆に言えば、ここをコントロールできれば防ぎやすい、ということでもあります。

痛みが出たときの対応(現場の3ステップ)

「いつものシンスプかな」という痛みが出たとき、僕が現場でやっている流れはシンプルです。

ステップやることねらい
① まずアイシング痛む部分を冷やす炎症と痛みを抑える
② 負荷をコントロール練習の強度・量・走る距離を落として様子を見る原因の“使いすぎ”を減らす
③ 引かなければ病院上の対応でも引かない・悪化するなら受診疲労骨折など他の問題を見逃さない

ポイントは、痛みを我慢して同じ負荷で走り続けないこと。一度負荷を落として、痛みが引いてきたら段階的に戻していきます。

【重要】これは“ただのシンスプ”じゃないかも — 病院に行くべきサイン

ここがいちばん大事なところです。シンスプリントと疲労骨折は地続きで、初期は見分けがつきにくいことがあります。次のようなサインがあれば、自己判断で走り続けず、整形外科を受診してください。

こんなときは受診を

  • すねの一点を指で押すと、ピンポイントで激痛が走る … 疲労骨折を強く疑うサイン。この時点で受診は必須です。
  • いつもと違う痛みが出てきた
  • 安静にしていても、夜間も痛む
  • 休んでも痛みが引かない/日に日に悪化する
現役トレーナーの視点

基本はまず様子を見ます。でも「いつもと違うな」という痛みが出たら、迷わず病院。とくに一点を押して激痛が走るなら、その時点でもう様子見はしません。

※ シンスプリントを疲労骨折に進ませないためには、早めに気づいて負荷を抜くことが何より大事です。

再発させないための予防

シンスプリントは、一度治っても同じことをすればまた出ます。再発させないために、現場で意識しているのはこのあたりです。

負荷は「徐々に」上げる(最重要)

いちばん効くのはこれです。練習量や走る量を急に増やさず、段階的に上げていく。シンスプの最大の原因が“急な負荷増”なので、ここを管理するだけで再発はかなり減ります。

ふくらはぎのケアを習慣にする

ふくらはぎ周りはしっかりケアさせています。ストレッチやマッサージで張りを取っておくことを、習慣として意識づけるのが大事です。

インソールという選択肢(扁平足の場合)

扁平足の選手にはインソールを薦めることもあります。ただ正直なところ、効果には個人差があって「これで必ず治る」と言い切れるものではありません。合う人には助けになる、くらいの位置づけで試す価値はある、という距離感です。

地面・グラウンドは“選べない”ことも多い

硬い地面や人工芝も原因になりますが、選手の立場ではグラウンドを選べないことがほとんどです。だからこそ、自分でコントロールできる「負荷の管理」と「ふくらはぎのケア」に力を入れるのが現実的だと考えています。

まとめ

  • シンスプリントは、負荷量の急増・硬い地面/人工芝・扁平足で出やすい
  • 痛みが出たら、アイシング → 負荷を落として様子見 → 引かなければ病院
  • いつもと違う痛み・一点を押して激痛なら、疲労骨折を疑って迷わず受診
  • 再発予防の最重要は「負荷を徐々に上げる」こと。+ふくらはぎのケア
  • グラウンドは選べないことが多い。自分で変えられるところに集中する

Consultation

すねの痛み、長引く前に相談を

「すねの痛みがなかなか引かない」「再発を繰り返している」——そんなときは、痛みの出方や体の使い方から原因を見極めることが大切です。S.T.R鍼灸院では、競技を続けながら怪我と向き合う選手のケアをしています。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

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S.T.R鍼灸院(大阪・福島区)

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医師による診断・治療に代わるものではありません。痛みが続く場合や強い痛みがある場合は、自己判断せず整形外科などの専門家にご相談ください。